「もうすぐAIが全部翻訳してくれるようになるなら、英語を勉強する必要はなくなるのでは?」
最近、このような疑問を持つ方も増えているのではないでしょうか。
実際、2026年9月にはAppleがライブ翻訳機能に対応したAirPods 5を発表しました。Google翻訳でも、リアルタイムで音声を翻訳する「ライブ翻訳」の機能がさらに進化しています。
スマートフォンを取り出して文章を入力する時代から、相手が話した外国語をイヤホンを通してリアルタイムに理解できる時代へ。
「言葉の壁」は、急速に低くなっています。
では、本当に英語を勉強する必要はなくなるのでしょうか。
結論から言えば、私たちはむしろ、
AI時代だからこそ「英語を使って考え、伝え、人と関わる力」が
これまで以上に重要になると考えています。
この記事では、AI翻訳が急速に進化している今、子どもたちが英会話を学ぶ意味について考えてみたいと思います。
2026年9月、Appleは新しいAirPods 5を発表しました。
注目されている機能の一つが「ライブ翻訳」です。
対応するiPhoneとAirPodsを使うことで、相手が外国語で話した内容を別の言語に翻訳しながら聞くことができます。
Appleのサポート情報によると、対応するAirPodsとiPhone 15 Pro以降などを組み合わせることでライブ翻訳を利用できます。
Google翻訳も進化しています。
Googleは2026年9月、ライブ翻訳について、70以上の言語に対応したリアルタイム音声翻訳をさらに使いやすくするアップデートを発表しました。
Androidでは、別のアプリを使用したり画面をロックしたりしている間もライブ翻訳を続けられるようになっています。
という部分については、AIがかなり助けてくれる時代になりつつあります。
こうした場面だけを考えるなら、以前ほど高い外国語能力を必要としなくなる可能性は十分にあります。
ここが大切なポイントです。
AI翻訳が発達することと、
「英語を学ぶ必要がなくなること」は、同じではありません。
なぜなら、コミュニケーションとは単に「日本語を英語に変換する作業」ではないからです。
例えば、友達から、
“What do you think?”
と突然聞かれたとします。
AIは、「あなたはどう思いますか?」と翻訳してくれます。
しかし、「自分はどう思うのか」までは考えてくれません。
また、
といった部分も、本人が考えなければなりません。
英語教育の本当の目的は、単語を日本語に置き換えられるようになることだけではありません。英語という言葉を使って、人と関わる力を育てることです。
AIはこれからますます進化していくでしょう。
特に、
などについては、非常に便利な存在です。
私たちも、英語教育の中でAIを避ける必要はないと考えています。むしろ、上手に利用するべきでしょう。
一方で、実際のコミュニケーションにはAIだけでは完結しない部分があります。
といった力です。
これらは、教科書の英文を覚えるだけでも、翻訳機を使うだけでも、なかなか身につきません。
実際に人と話しながら学ぶ必要があります。
この変化は、日本の英語教育にもすでに始まっています。
文部科学省では「AIの活用による英語教育強化事業」を進めています。
特に課題として挙げられているのが、「話すこと」「書くこと」です。
日本の子どもたちは英語の知識を学ぶ機会は多くても、実際に英語を使う機会がまだ十分ではないという課題があります。
文部科学省も、生成AIを活用しながら英語を実際に使う機会を増やしていく取り組みを進めています。
「AIがあるから英語教育はいらない」のではありません。
これからは、
「AIも使いながら、人間にしかできない英語コミュニケーション能力をどう育てるか」
という方向に英語教育そのものが変わっていくと考えられます。
では、これから子どもたちはどんな英語力を身につければよいのでしょうか。
ヘレナ英会話スクールでは、大きく5つの力が重要だと考えています。
“I like soccer.”
“Why?”
“Because I can play with my friends.”
だけで終わるのではなく、理由まで伝えられることが大切です。
年齢が上がれば、
“I agree because…”
“In my opinion…”
“One reason is…”
などを使いながら、自分の考えを説明すること。これから重要になるのは、単に「正しい英文を言えるか」だけではありません。自分の考えを持ち、それを言葉にできるか。ここが非常に重要になります。
コミュニケーションでは、答える力と同じくらい「質問する力」が重要です。
Where?
When?
Why?
How?
What do you think?
Have you ever…?
などを使いながら、相手についてもっと知ろうとする。質問ができるようになると、英会話は「先生に答える授業」から「人との会話」に変わっていきます。
実際の海外生活や国際交流では、すべてを聞き取れることの方が珍しいかもしれません。
“Could you say that again?”
“What does ○○ mean?”
“Do you mean…?”
と聞き返せることは非常に重要です。完璧に理解することよりも、分からなくてもコミュニケーションを続けられる力が大切です。
英語を学ぶ大きな価値の一つは、自分とは異なる文化や考え方に触れられることです。
海外の人と話していると、「そんな考え方もあるんだ」と思う場面がたくさんあります。
英語は単なる教科ではありません。世界を見るための「窓」のようなものでもあります。
そしてこれからは、AIを使わないことを目標にする必要もありません。
こうした使い方は、今後ますます一般的になるでしょう。大切なのは、「AIに全部やってもらう」のではなく、「AIを使って自分の力を伸ばす」ことです。
英語教育をしていると、こんな場面を見ることがあります。
文法的には完璧ではない。単語もそれほど多く知らない。
それでも、
“I went to Tokyo!”
“Really?”
“Yes! I saw…”
と一生懸命話している子どもたち。
少し間違っていても、相手に伝えたいことがある。
そして相手も、
“What did you see?”
“Who did you go with?”
と興味を持って聞いてくれる。
そこには、本当のコミュニケーションがあります。
逆に、文法問題ですべて100点を取れるとしても、「間違えるのが怖いから話さない」となってしまえば、英語を使う機会は増えていきません。
だからこそヘレナでは、「3P1C」を大切にしています。
Polite / Positive / Patient / Challenge
相手を尊重すること。
前向きに取り組むこと。
すぐにできなくても焦らないこと。
そして挑戦すること。
AIがどれだけ進化しても、こうした姿勢の重要性は変わらないと考えています。
これまでは、「英語を話せる人=たくさん単語を知っていて、文法を正しく使える人」というイメージが強かったかもしれません。
しかしこれからは、AIを使えば、分からない単語を一瞬で調べられます。英文も修正できます。翻訳もできます。
だからこそ、
「何を知っているか」だけではなく、
「その英語を使って何ができるのか」
が重要になります。
こうした経験の中で英語は生きたものになります。
AI時代には、英会話スクールの役割も変わっていかなければなりません。
先生が単語を教え、生徒が覚え、正しいか間違っているかをチェックする。それだけなら、AIでもできる部分が増えていくでしょう。
だからこそヘレナ英会話スクールでは、
「先生から英語を教えてもらう場所」だけではなく、
「実際に英語を使う場所」
であることを大切にしていきたいと考えています。
質問する。
考える。
伝える。
聞く。
間違える。
言い直す。
笑う。
意見が違う。
もう一度説明する。
こうした経験そのものが英会話の学びです。
つくばには、大学や研究機関、国際的な企業が多く、日常の中でも外国の方と接する機会があります。
子どもたちが大人になる頃には、AI翻訳は今よりさらに身近になっているでしょう。
おそらく、「英語が分からないから外国人とは話せない」という時代は終わっていきます。
「言葉の壁がなくなった時、
あなたはその人と何を話したいですか?」
私たちは、これからの英語教育で一番大切なのは、この部分だと考えています。
英語そのものをゴールにするのではなく、英語を使って誰かと出会い、考え、伝え、世界を広げていく。
AIが発達する時代だからこそ、そんな英語教育を大切にしていきたいと思います。
ヘレナ英会話スクールは、茨城県つくば市で1976年から英語教育に取り組んできました。
時代とともに、英語の学び方も大きく変わっています。
CDからオンライン教材へ。辞書からスマートフォンへ。そして今、生成AIやリアルタイム翻訳の時代へ。
使う道具は変わっても、
「人と話してみたい」
「自分のことを伝えたい」
「世界をもっと知りたい」
という気持ちは変わりません。
AIを怖がるのではなく、上手に使う。
そのうえで、人にしかできないコミュニケーションを育てる。
それが、これからの時代の英会話教育ではないでしょうか。
ヘレナ英会話スクールでは、幼児・小学生・中学生・高校生・帰国子女・大人まで、それぞれの年齢と英語力に合わせたクラスを通じて、「英語を知っている」だけではなく「英語を使える」力を育てていきます。